
八ヶ岳の麓で住宅建築を進めていく中で、最も重要な工程の一つが「家を守る層」をしっかりと作ることです。今回は、外壁の防水シート貼りと軒天井の施工について、八ヶ岳の暮らしに特化した視点からお話しします。
目次
八ヶ岳の気候と防水の重要性

八ヶ岳エリアは、標高が高く寒暖差が激しい地域です。冬は厳しい寒さと降雪、夏は強い日差しと突然の夕立。そして年間を通じて湿度の変化も大きい環境です。このような気候条件の中で、住宅の寿命を大きく左右するのが「防水」なのです。
防水シート「スマートガードアルファ」の選定理由
今回の現場では、スマートガードアルファという高性能防水シートを採用しています。この防水シートは透湿防水性能に優れており、以下のような特長があります:
- 透湿性: 壁内部の湿気を外に逃がし、結露を防ぐ
- 防水性: 外からの雨水の浸入を完全にブロック
- 耐久性: 八ヶ岳の紫外線や温度変化にも強い
- 施工性: タイベック構造で破れにくく、作業性も良好
八ヶ岳の冬は室内外の温度差が大きく、壁内結露のリスクが高まります。透湿性のある防水シートを使用することで、内部からの湿気を逃がしながらも外部からの水は通さないという、理想的な壁構造を実現できるのです。
防水シート施工のポイント

1. 継ぎ目の処理
防水シートは、ただ貼ればいいというものではありません。特に重要なのが「継ぎ目」の処理です。シート同士の重なりを十分に確保し、専用のテープでしっかりと密着させます。八ヶ岳の強風や横殴りの雨にも耐えられるよう、一枚一枚丁寧に施工していきます。
2. 開口部の処理
窓やドアなどの開口部は、最も雨水が侵入しやすい箇所です。開口部周りは特に注意深くシートを折り込み、防水テープで確実に処理します。この丁寧な仕事が、長期的な住宅の健康を守るのです。
3. 足場での安全作業
八ヶ岳の施工現場は、強風が吹くことも多くあります。足場をしっかりと組み、職人が安全に作業できる環境を整えることも重要です。安全第一で、確実な施工を進めています。
軒天井施工~家の表情を作る大切な部分~

防水シートの施工が完了したら、次は軒天井(のきてんじょう)の施工に移ります。軒天井は、屋根の軒先の裏側部分のことで、見た目の美しさだけでなく、実は重要な機能を持っています。
軒天井の役割
1. 通気性の確保
軒天井には通気口を設けることが多く、屋根裏の換気を促進します。八ヶ岳のように湿度変化が大きい地域では、この通気性が屋根裏の結露防止に大きく貢献します。
2. 防火性能
外部からの延焼を防ぐバリアとしての役割も持ちます。不燃材や準不燃材を使用することで、万が一の火災時にも家を守ります。
3. 美観
軒天井は外観デザインの重要な要素です。木質系の素材を使えば温かみのある表情に、金属系なら洗練された印象になります。
八ヶ岳の気候に合わせた軒天井材料選び

八ヶ岳エリアでは、以下のような点を考慮して軒天井材を選びます:
- 耐候性: 紫外線や温度変化に強い素材
- メンテナンス性: 高所作業が必要な箇所なので、耐久性の高い素材を選択
- 通気性: 湿気対策として有孔板などの通気性のある材料を検討
- デザイン性: 八ヶ岳の自然に調和する色調と質感
施工の精度が美しさを決める

職人が足場の上で慎重に位置を調整しながら、一枚ずつ丁寧に取り付けていきます。この地道な作業の積み重ねが、完成時の美しい外観を作り出すのです。
軒天井は目線の高さから見上げる部分なので、施工の精度が仕上がりの美しさに直結します。パネルの継ぎ目を揃え、ビス頭を目立たなくするなど、細部へのこだわりが大切です。
八ヶ岳での家づくりで大切にしていること

木村工務店では、八ヶ岳での家づくりにおいて、以下の点を特に大切にしています:
1. 気候への対応
厳しい冬の寒さ、夏の強い日差し、そして湿度の変化。これらすべてに耐えられる家づくりを心がけています。
2. 自然との調和
八ヶ岳の豊かな自然環境に溶け込む、美しい外観デザイン。素材選びから色彩まで、周囲の景観を意識しています。
3. 長寿命な住宅
適切な防水処理と通気性の確保により、長く健康な状態を保てる住宅を実現します。
4. 丁寧な施工
一つ一つの工程を確実に、丁寧に。職人の技術と経験を活かし、品質にこだわった家づくりを進めています。
おわりに
防水シート貼りから軒天井の施工まで、一見すると地味な工程に思えるかもしれません。しかし、これらは家を長く守り、快適な住環境を実現するための、極めて重要な工程なのです。
八ヶ岳の厳しくも美しい自然環境の中で、安心して暮らせる家を作る。

